Windows10 オフィス

Officeのアップデートをしない事のリスクについて

2023年10月2日

Officeは定期的にアップデートされています。(パソコンをシャットダウンする時に
『更新してシャットダウンする』ボタンが表示される場合や、自動的にアップデート(更新データのダウンロードが)され、
画面の右下に再起動を促すメッセージが表示される場合がそれです。)

パソコンを長く使用していない場合、パソコンの起動に時間がかかったり、
起動した後も、このアップデートによって、パソコンが重いといった症状になってしまいます。

アップデートは、主にセキュリティの脆弱性を補う(新たに発見されたセキュリティホールを改善する)ためにアップデートされたり、
バグ(不具合)が発見された場合に、そのバグ(不具合)を改善するためにアップデートされる事が多いです。

このアップデートは、メインストリームサポート、もしくは延長サポートの期限までは
定期的にアップデートされますが、サポート期限を過ぎたバージョンに関しては、新しい不具合(バグ)やセキュリティホールが発見されてもそのまま放置される可能性があります。

バージョン発売日メインストリームサポート期限延長サポート期限
Office 20132014年2月25日2018年4月10日2023年4月11日
Office 20162015年9月22日2020年10月13日2025年10月14日
Office 20192018年9月24日2023年10月10日2025年10月14日
Office 20212021年10月5日2026年10月13日延長サポートなし
Officeバージョン毎の発売日とサポート期限

例えば、Office2013の場合、2013年4月11日にサポート終了していますが、それ以降も毎月アップデートがされています。

リリース日バージョン番号詳細情報
2023年9月12日15.0.5589.1001KB 5002092
2023年8月8日15.0.5579.1001KB 5002091
2023年7月11日15.0.5571.1000KB 5002090
2023年6月13日15.0.5563.1000KB 5002089
2023年5月9日15.0.5553.1000KB 5002088
2023年4月11日15.0.5545.1000KB 5002087
2023年3月14日15.0.5537.1000KB 5002086
2023年2月14日15.0.5529.1000KB 5002085
参考:Office 2013 の更新履歴

アップデートは、基本的には自動的にアップデートされる設定になっていますが、
意図的にアップデートしない、もしくは『パソコンをシャットダウンする際に時間がかかるから』と
アップデートをしないでシャットダウンし続けた場合、セキュリティのリスクが高くなる恐れがあります。

また、メインストリームサポートや延長サポートの期限が過ぎたソフトを使い続ける事も
セキュリティリスクが高くなる可能性があります。

下図は、2023年9月12日にアップデートされたエクセル2013のセキュリティの脆弱性に関するマイクロソフトのページの(Chromeにて日本語翻訳した)キャプチャです。

悪用の可能性は低いとされながらも、重要度は、『重要』とされています。

『ネットワークに接続していないパソコンだから大丈夫』という方も、発見されたセキュリティホールが
ネットワークからの侵入ではなく、USBを介してセキュリティホールをつくような場合もあるかもしれません。

完全にネットワークから独立し、外部機器を一切接続しない場合のみこういった心配はいらないでしょう。

Officeは、執筆(2023年10月)時点でサブスクリプション型のMicrosoft365(旧名称 Office365)やoffice2021が最新です。

買い切り型のoffice2021は2026年10月13日がメインストリームサポート期限ですし、
Office2019に関しては、メインストリームサポート期限は2023年10月10日です。
ただ、延長サポートが2025年10月14日までなので、それまでは安心して使い続ける事が出来ます。

しかし、Office2013に関しては、延長サポートも2023年4月11日に終了しておりますので、
使い続けるにはリスクが高いと言えます。

現在、Office2013のエクセルにおいて、起動しない・起動しても画面が真っ白でデータが表示されないと
言ったバグが発見されています。エクセルのソフトを起動させた後にファイルを開く事でデータは表示される
ようですが、こうしたバグにアップデートによって対応してくれるかどうかは定かではありません。

エクセル(Excel)が開かない場合の対処 2013

2023年9月12日以降、急に、Windows10などでご利用のエクセル(Excel)が開けないという問題が発生している方へ対処法をご紹介! このように、Windows10などで、エクセル(Excel ...

これは最近の記事ですが、この対処方法として不具合のアップデートをしない、もしくはダウングレードする事で、使い続ける事も
可能です。ただし、先述したように、セキュリティのリスクが高くなってしまいますので、お気をつけ下さい。

Microsoft365(旧名称 Office365) Personalは年間で14,900円します。
Office Home&Business2021は43,980円します。

高いソフトではありますが、安心して使い続けるために、サポート期限が過ぎたタイミングで
切り替えるのはいかがでしょうか。

ソフト単体で購入すると、高いと思われるかもしれませんが、Office入りのパソコンを購入するとお買い得でしょうし、
BTO(カスタマイズパソコン)では、プラス2~3万円位でOffice2021が購入出来ます。

なお、ワードであれば、文章のみの作成やメールで送られてくるファイルの確認、エクセルであれば
単純な表計算などで、ちょっとだけ使えれば良いという方で常にネットに接続されている方であれば
googleのサービスで無料で使えるGoogleドキュメントやスプレッドシートの利用で十分かもしれません。

Office2013が発売されたのは、2014年2月25日ですから、もう10年近くなります。
10年近く前のパソコンと今のパソコンでは性能もかなり良くなっていますし、1分以上かかっていた起動も
SSDであればすぐに起動が可能です。

企業はもちろん大事なデータも多くあるため、情報漏洩のリスクから考えるとこういった
ソフトの更改はもちろんですが、個人でご利用の方もこういった情報を理解した上で、
快適に・安心してパソコンを使い続けて行って欲しいと思います。

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