Windows10 オフィス

エクセル2013とMicrosoft365の違いについて

2023年10月4日

2023年9月下旬から、エクセル(Excel)の2013が急に開かなくなって、そろそろ新しいOfficeを買うか
Microsoft365のサブスクリプションを契約するか迷われている方に『何が違うのか?』と言った疑問に答え、少しでも参考になれば幸いです。

そもそもエクセル(Excel)の2013とMicrosoft365って漠然と、どう違うのという所からご説明致します。

Office personal 2013とMicrosoft365の主な違い

項目Office personal 2013(エクセル2013)Microsoft365 Personal
ライセンス形態買い切りサブスクリプション
価格29,800円(税別)
34,800円(税別)(Home&Businessの場合)
14,900円/年
21,000円/年(Microsoft 365 Familyの場合)
更新購入後、アップデートはユーザー自身で行う常に最新バージョンが利用可能
インストール台数PC2台/1ライセンス5台まで/1ユーザー
5台/1~6ユーザー(Microsoft 365 Familyの場合)
クラウド対応なし対応
セキュリティ基本的なセキュリティ機能強化されたセキュリティ機能
アップデート
(サポート)
2023年4月 終了最新バージョンが利用可能
Office2013とMicrosoft365の主な違い

恐らく、ご覧になられた方が感じる一番の違いは、買い切り型かサブスクリプション型かの
違いで、高いなと感じられたのではないでしょうか?

あまり使う頻度も無いし、簡単な表計算しか使わないのに、勿体ない。
って思われていても、実は下記のような違いもあります。

Microsoft365にはあって、Excel2013には無い関数

LET複数の式の結果を変数に格納できる関数
TEXTJOIN複数のテキストを1つのセルに結合できる関数
SORT範囲内のデータを並べ替える関数
FILTER範囲内のデータを条件で抽出する関数
UNIQUE範囲内の重複しないデータを取得する関数
SEQUENCE連続した数値または文字列を生成できる関数
RANDARRAY乱数を生成できる関数
XLOOKUP他の範囲またはテーブルから値を検索できる関数
FILTERXMLXMLデータから値を検索できる関数
Microsoft365にはあって、Excel2013には無い関数

Microsoft365にはあって、Excel2013には無いVBAのコマンドとコントロール

Application.OnTime指定した時間にマクロを実行するイベント
Application.OnKey指定したキーを押した際にマクロを実行するイベント
Application.OnSheetActivateシートがアクティブになった際にマクロを実行するイベント
Application.OnSheetDeactivateシートが非アクティブになった際にマクロを実行するイベント
Application.OnSheetChangeシートの値が変更された際にマクロを実行するイベント
Application.OnWindowActivateウィンドウがアクティブになった際にマクロを実行するイベント
Application.OnWindowDeactivateウィンドウが非アクティブになった際にマクロを実行するイベント
Application.OnWorkbookOpenワークブックが開かれた際にマクロを実行するイベント
Application.OnWorkbookCloseワークブックが閉じられた際にマクロを実行するイベント
Application.OnWorkbookBeforeCloseワークブックが閉じる前にマクロを実行するイベント
Application.OnWorkbookBeforePrintワークブックが印刷される前にマクロを実行するイベント
Application.OnWorkbookBeforeSaveワークブックが保存される前にマクロを実行するイベント
Application.OnWorkbookNewSheet新しいシートが追加された際にマクロを実行するイベント
Application.OnWorkbookAddinInstallアドインがインストールされた際にマクロを実行するイベント
Application.OnWorkbookAddinUninstallアドインがアンインストールされた際にマクロを実行するイベント
Application.OnSheetBeforeDoubleClickシートがダブルクリックされた直前にマクロを実行するイベント
Application.OnSheetBeforeRightClickシートが右クリックされた直前にマクロを実行するイベント
Application.OnSheetBeforePrintシートが印刷される前にマクロを実行するイベント
Application.OnSheetBeforeSaveシートが保存される前にマクロを実行するイベント
Application.OnSheetSelectionChangeシート内の選択範囲が変更された際にマクロを実行するイベント
Application.OnWindowBeforeDoubleClickウィンドウがダブルクリックされた直前にマクロを実行するイベント
Application.OnWindowBeforeRightClickウィンドウが右クリックされた直前にマクロを実行するイベント
Application.OnWindowResizeウィンドウのサイズが変更された際にマクロを実行するイベント
CommandButtonボタンコントロール
ListBoxリストボックスコントロール
SpinButtonスピナーコントロール
TabStripタブコントロール
ToggleButtonトグルボタンコントロール
Shape図形コントロール
OLEObjectOLEオブジェクトコントロール
XMLControlXMLコントロール
ActiveXControlActiveXコントロール
Microsoft365にはあって、Excel2013には無いVBAのコマンドとコントロール

VBAとはVisual Basic for Applicationsの略で、エクセル内の拡張機能で、簡易なプログラムを実行する事で複雑な処理の自動化などを行なうことができるものです。エクセルの拡張子が『xlsm』となっていて、開く時にセキュリティ警告が出たり、『マクロが無効にされました』などと表示されるのがそれになります。

これらのコマンドやコントロールは、エクセル2013では使用出来ていましたが、Microsoft365では、これらのコマンドやコントロールは非推奨となり、新しく追加されたコマンドやコントロールに置き換えられています。

Microsoft365でこれらのコマンドやコントロールを使用すると、エラーが発生する可能性があるため、これらのコマンドやコントロールを使用する場合は、新しく追加されたコマンドやコントロールに置き換えないと、正常に動作しなかったり、ファイル自体が開けない可能性もあります。

違いが分かったところで、どうするかを検討しましょう。

新しいバージョンを購入するかどうかは、利用頻度や台数など、ご利用の環境によって選択するのが良いでしょう。

  • 主な利用は、メールの確認だけ。月に一回位家計簿をエクセルで作成。
  • 毎日エクセルを使うが、機能は表計算で単純な四則演算のみ。

これらの場合は、あまりサブスクリプション型のMicrosoft365の利用は負担が大きいかもしれません。よって、Googleのスプレッドシートを利用するのはどうでしょうか。(なお、サポートが切れた古いバージョンを使い続けるのにはセキュリティリスクが高いです。)

また、

  • ファイルのやりとりがあるかどうか


というのも、重要な判断材料の一つではないでしょうか。相手側で作成されたエクセルが新しいバージョンの場合、先に述べたように、関数やVBAを使っていた場合、古いバージョンだと正常に動作しない可能性もあります。

パソコン自体を買い替える事も視野に入れる

エクセル(Excel)は買った時にインストールされていたものの場合、購入は、2013年~2015年位でしょうか。

今からおよそ10年ちかく前のパソコンになりますね。

パソコンの寿命は平均的に5年~7年という事が言われています。
(なお、パソコンの減価償却は、一般的なパソコンは4年と定められています。)

参考:国税庁『主な減価償却資産の耐用年数表』   電子計算機>パーソナルコンピュータ(サーバー用のものを除く。)

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/pdf/2100_01.pdf

という事からも、4年を過ぎたら買い替え時と考えた方が良いでしょう。

パソコン自体の性能もこの10年近くでかなり良くなっているので、もっと快適にパソコンを使う事が出来ます。

お使いのパソコンのハードディスクがHDDであれば、最近のパソコンはSSDなので、起動の速さが格段に違います。

外部端子も、2013年であれば、USBの規格は、当時の最新がUSB3.0~3.1なので、付属しているのはUSB2.0搭載かもしれません。この場合、転送速度が違うので、新しいパソコンにする事で、当時のUSB規格より新しいUSB規格の端子が搭載されていれば、ファイルの転送の速度が早くなるでしょう。

ちなみに・・・

買い切り型のOfficeは現時点で2021で定価は(Office Home & Business 2021 ¥43,980)です。

単体で購入すると、高いですが、BTOパソコンを販売しているネットショップ(ドスパラ、マウスコンピューター、パソコン工房など)では、Officeを単体で購入するよりも安く(+20,000円位)で追加出来ます。

最後に

サポートが切れたソフト(今回で言うとOffice2013)を使い続ける場合は、セキュリティのリスクが高くなったり、急に使えなくなる恐れもあります。パソコンもソフトも安い買い物ではないですが、サポート期限が過ぎた時は、バージョンアップやパソコン自体の買い替えを検討する良いタイミングではないでしょうか?

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